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by sunsyoku

「食の集い」 今年は伏見のお酒

神山寮担当 管理栄養士石橋彩です、
ホテルオークラ京都で開催された「京都商工会議所 食品・名産部会 交流会」の“食の集い”に行ってきました。
“食の集い”は今年で4回目となります。食に関する事業者が多く集い、相互の親睦を深めること、また京都の食文化の一層の発展を目的とされています。
各回京都の名産をテーマに決め、その日限りの特別創作料理となります。
今回のテーマは「伏見のお酒」です。

会場に入り、受付を済ましたところで、ウェルカムドリンクを頂きました。
席に着いてしばらくすると、舞妓さんによる祝部、開会挨拶、そして来賓からの挨拶として門川市長のご挨拶がありました。
そのあと、月桂冠「酒唄保存会」の方々により酒唄を唄いながら祝い樽が運ばれ、鏡開きが行われました。
そして乾杯と同時に待ちに待ったお食事が運ばれてきました。
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前菜“米麹とハーブの自家製スモークサーモン ミモザサラダ添え”
スモークサーモンの下に米麹が敷いてあります。

“南瓜のクリーミースープ 麹入りロワイヤル”
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ロワイヤルと聞いても食べたことがなく、イメージが湧かなかったのですが
日本でいう茶わん蒸しのようなものだそうです。
スープの下に、ロワイヤルがあり、麹のプチプチとした食感が特徴的でした。
“麹と酒粕入りパン”
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“大吟醸のグラニテ”
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とてもさっぱりしていて、食べやすかったです。

魚料理“シーフードと酒粕を練りこんだ
パイ包み焼きソースナンチュア”
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ソースナンチュアとは、エビの殻をつぶして作ったソースだそうです。
パイに酒粕が練り込まれているので、食べる度にふんわりとお酒の香りがしました。
肉料理“牛肉の煮込みブルゴーニュ風とスモールステーキ
茸とマッシュポテト 好適米のリゾット添え”
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好適米とは、食用米を酒造用に品種改良したものの中でも
農水省の指定を受けている米だそうです。
盛り付けが色鮮やかで、とてもきれいでした。

“酒粕のパウンドケーキにブラマンジェを添えて”
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酒粕のパウンドケーキもほのかにお酒の香りがしてきました。

今回は“伏見のお酒がテーマ”ということでしたが、一つの食材を工夫次第で前菜からデザートまでバリエーションの幅がこんなにも広がるのかと、ただただ驚いていました。
日本酒そのものを使うのではなく、
酒米を炒ったものは香ばしさ、麹は甘さ、酒粕は豊かな香り・・・と
製造工程や状態が異なるものをそれぞれの食材とうまく組み合わせてあったのが印象的でした。
食材の特徴を知り、最大限に生かすことが大事なのだと感じました各料理に使われているお酒はお酒が飲めない方でもおそらく食べることができる程度だと思います。
前菜からデザートまでとても美味しく頂きました。

また、今回の参加者の方々は550人ほどだったそうです。大半の人が食に関する職業をされているそうで、初対面で同じテーブルだった方々も食事する時間を通して会話が弾んでいました。一緒に食事をとることはコミュニケーションを取りやすくしてくれ、食の力を今回改めて実感しました。
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桑原管理栄養士と舞妓さん
by sunsyoku | 2012-02-23 13:00 | カルチャー